真っ白でふわふわの毛並みが魅力的なビションフリーゼ。その愛らしい姿に惹かれて「飼いたいな」と思っている方も多いのではないでしょうか。でも、実際に飼うとなると「大変なことはないかな」「デメリットはないのかな」と、不安になる気持ちもよくわかります。
どんな犬種にも良い面とそうでない面があります。この犬種の全てを知って、後悔なく迎え入れたいですよね。
この記事では、「ビションフリーゼを飼ってみたいけど、欠点が気になる」というあなたの悩みに寄り添い、性格やお手入れで本当に大変なことを包み隠さずお伝えします。安心して読み進めてください。
この記事のポイント
- ビションフリーゼの代表的な欠点と具体的な対策がわかります
- 特に大変な「毛のお手入れ」と「しつけ」に関する悩みへの解決策が得られます
- ビションフリーゼを飼う前に知っておくべき現実的な情報が手に入ります
- 欠点を理解した上で、この犬種と幸せに暮らすためのヒントが見つかります
- 飼い主として後悔しないための心構えが明確になります
ビションフリーゼの欠点を徹底解説!後悔しないために知るべきこと

- 手間のかかる被毛の手入れとトリミング代
- 頑固な一面を持つ性格からくるしつけの難しさ
- 皮膚・眼病などの健康面で注意すべき点
- 繊細で感受性が強いためお留守番が苦手
- 人見知りや犬見知りをしやすい傾向
手間のかかる被毛の手入れとトリミング代
ビションフリーゼの最も大きな欠点と言えるのが、その美しい白い被毛のお手入れの手間です。まるで綿菓子のようなあの毛並みは、毎日のブラッシングが欠かせません。
毛が抜けにくい犬種ではありますが、その分、放置するとすぐに毛玉ができてしまいます。毛玉は皮膚病の原因にもなるため、毎日のブラッシングは義務だと考えてください。
特に散歩から帰った後や食後は入念に行う必要があります。さらに、あの特徴的な「アフロカット」を維持するためには、月に一度程度のトリミングが必須です。トリミング料金も他の犬種に比べて高めに設定されていることが多く、生涯の出費として無視できません。
この手間と費用を「愛情を注ぐ時間」と捉えられるかどうかが、ビションフリーゼを飼う上での最初のハードルとなります。
▼▽▼こちらもチェック▼▽▼
頑固な一面を持つ性格からくるしつけの難しさ
ビションフリーゼは「陽気で明るい」と表現されますが、実は非常に賢く、その賢さゆえに頑固でプライドが高い一面を持っています。
特にトイレトレーニングや無駄吠えのしつけで、飼い主さんが根負けしてしまうケースが少なくありません。「この行動をすれば、飼い主さんが困る」ということをすぐに学習してしまうのです。
そのため、しつけは一貫性を持って、根気強く行う必要があります。体罰や大声で叱る方法は逆効果です。褒めて伸ばす、ポジティブなトレーニングを心がけてください。
飼い主さんが毅然とした態度で接し、「リーダーは自分である」と理解させることが、頑固な欠点を克服する鍵となります。しつけに自信がない方は、早い段階でプロのトレーナーに相談することも検討しましょう。
参考:ジャパンケネルクラブ
皮膚・眼病などの健康面で注意すべき点
ビションフリーゼは、見た目の可愛らしさとは裏腹に、いくつか注意すべき健康上の欠点があります。特にアレルギー性の皮膚炎にかかりやすい犬種として知られています。
あの白い毛は汚れが目立ちやすいだけでなく、皮膚の状態の変化にも気を配る必要があります。シャンプーやフード選びは、獣医師と相談しながら慎重に行ってください。
また、涙やけを起こしやすいのもこの犬種の特徴です。涙に含まれる成分が白い被毛を変色させ、見た目を損なうだけでなく、皮膚を刺激してしまうこともあります。日頃から目の周りを清潔に保ち、異常が見られたらすぐに獣医師に相談することが大切です。
日々の観察と適切なケアで、これらの健康面での欠点は十分にカバーできます。愛犬のサインを見逃さないようにしましょう。
繊細で感受性が強いためお留守番が苦手
ビションフリーゼは非常に愛情深く、飼い主さんとの絆を強く求める犬種です。そのため、感受性が強く、環境の変化や孤独にストレスを感じやすいという欠点があります。
特にお留守番の時間が長いと、分離不安症という状態に陥りやすい傾向があります。これは、飼い主と離れることに対して過剰な不安を感じ、無駄吠えや破壊行動などの問題行動を引き起こす原因となります。
もしあなたが長時間家を空けることが多い生活スタイルであれば、ビションフリーゼを迎え入れることは慎重に考えるべきです。
もし迎え入れる場合は、子犬の頃から少しずつ離れる練習をする、お留守番中に安心できる環境を整えるなど、きめ細やかな対策が必要です。愛情をたっぷり注ぎ、寂しさを感じさせない工夫をしましょう。
人見知りや犬見知りをしやすい傾向
ビションフリーゼは、家族に対しては最高の甘えん坊ですが、見知らぬ人や他の犬に対しては、警戒心が強く出てしまい、人見知りや犬見知りをしてしまう欠点があります。
これも、先の項目で説明した繊細で感受性が強い性格からくるものです。この傾向を放っておくと、来客時に吠え続けたり、散歩中に他の犬とトラブルになったりする原因になりかねません。
この欠点を克服するためには、子犬の社会化期に、できるだけ多くの人や犬、さまざまな環境に慣れさせることが重要です。ワクチン接種が済んだら、パピー教室に参加したり、安全な場所で他の犬と交流させたりしましょう。
適切な社会化を行うことで、ビションフリーゼは本来持っている人懐っこさや社交性を発揮できるようになります。
ビションフリーゼの欠点を魅力に変える!具体的な対策を紹介

- 毎日のブラッシングと定期的なトリミングのコツ
- 健康管理で予防!涙やけ・皮膚炎の具体的なケア方法
- 頑固さを克服!ビションフリーゼに合ったしつけの進め方
毎日のブラッシングと定期的なトリミングのコツ
ビションフリーゼの最大の欠点である「手入れの大変さ」は、正しい知識と習慣で大幅に軽減できます。手入れは飼い主さんの義務であり、愛情表現の一つだと考えて実践しましょう。
まず、ブラッシングは必ず毎日行ってください。ただ撫でるだけではなく、皮膚の健康状態を確認する意味でも、根元から毛先まで丁寧にブラシを通すことが大切です。特に毛玉になりやすい部分は、スリッカーブラシで毛を立たせてから、コームで丁寧にチェックする「二段階ブラッシング」を実践してみてください。このひと手間が、後々の大きな毛玉を防いでくれます。
次に、トリミングは月に一度、最低でも1.5ヶ月に一度はプロにお願いしましょう。トリマーさんに普段の生活や毛玉のできやすい場所を伝え、相談しながらカットスタイルを決めるのがおすすめです。シャンプーは自宅で頻繁に行う必要はありませんが、自宅でのシャンプーの際は、必ず乾かす前にタオルドライでしっかり水分を取り、その後ドライヤーで根元まで完全に乾かしきることが毛玉予防の重要ポイントです。面倒に思えるかもしれませんが、この手入れこそがビションフリーゼの美しさと健康を保つ秘訣なのです。
健康管理で予防!涙やけ・皮膚炎の具体的なケア方法
ビションフリーゼの健康面の欠点である涙やけや皮膚トラブルは、毎日のケアと環境管理で予防・改善が可能です。
涙やけの対策は、まず原因を突き止めることから始めましょう。食物アレルギーが原因の場合はフードの見直しが必要です。アレルゲンとなる可能性のある穀物や特定のタンパク質を含まないフードに切り替えることも検討してください。また、目元を毎日清潔に保つことが基本中の基本です。市販の涙やけクリーナーや、ぬるま湯で湿らせたコットンで優しく拭き取り、その後にしっかりと乾燥させましょう。
皮膚炎対策としては、まず湿気を取り除くことが重要です。自宅の湿度を50%前後に保つために除湿器を活用し、お散歩で濡れたり、シャンプーをした後は、皮膚の根元まで完全に乾かすことが鉄則です。乾燥が不十分だと皮膚で菌が繁殖しやすくなります。
さらに、日頃から皮膚をマッサージしながら赤みやかさつき、フケがないかチェックしてください。少しでも異常を感じたら、自己判断せずにすぐに動物病院で診てもらいましょう。早期発見・早期治療が、愛犬のつらい症状を最小限に抑えるための最善策となります。
頑固さを克服!ビションフリーゼに合ったしつけの進め方
ビションフリーゼの頑固さという欠点も、一貫性と愛情ある接し方で、必ず良い方向へ導くことができます。
ビションフリーゼは賢く、飼い主をよく観察しています。そのため、「一貫性」のあるしつけが最も効果を発揮します。家族全員でしつけのルールを共有し、「誰といるときも同じルール」で接することが大切です。例えば、「ソファに上げてはいけない」と決めたら、誰一人として例外を作ってはいけません。
また、ビションフリーゼは「褒められること」が大好きです。指示通りにできたら、大袈裟なくらい褒めて、ご褒美を与える「ポジティブ・トレーニング」を徹底しましょう。叱るよりも褒める回数を増やすことで、愛犬は飼い主を喜ばせようと進んで指示に従うようになります。
しつけの初期段階では、主従関係を明確にするためのリーダーシップトレーニングも必要です。食事を与える前や、散歩に出る前に「お座り」をさせるなど、飼い主の指示を待つ習慣をつけさせましょう。頑固さとは裏腹に、ビションフリーゼはとても愛情深い犬種です。根気強く、正しい方法で接すれば、その賢さで期待以上の成果を見せてくれますよ。
総括:ビションフリーゼの欠点を知り、最高のパートナーになるために

ビションフリーゼの欠点について深く掘り下げてきましたが、いかがでしたでしょうか。最後に、この記事の重要ポイントを総括としてまとめます。
- ビションフリーゼの欠点として、手間のかかる被毛の手入れと高額なトリミング費用が挙げられます
- 「自立心と頑固さ」という性格的な欠点があり、一貫性のあるポジティブ・トレーニングで主従関係を明確にするしつけが重要である
- 「涙やけ」や「皮膚トラブル」などの健康面の欠点があり、毎日の目元ケア、湿度管理、早期の獣医師への相談が予防に不可欠である
- 繊細なため、お留守番が苦手で分離不安になりやすいため、長時間の留守番が多い家庭には不向きです
- 人見知りや犬見知り対策として、子犬期の社会化が非常に重要になります
ビションフリーゼの欠点とされる部分は、実はその美しさや性格的な魅力と表裏一体です。手間を惜しまず愛情を注ぐことができれば、ビションフリーゼはあなたの人生を豊かにしてくれるかけがえのない存在となるでしょう。事前の準備を万全にして、素敵なドッグライフを始めてくださいね。
