冬の寒い季節、コタツでみかんを食べていると、足元からキラキラした瞳で愛犬に見つめられることはありませんか。 あんなに美味しそうに食べている飼い主さんの姿を見れば、犬だって「自分も食べてみたい!」と思ってしまうのは当然のことですよね。
実は、多くの犬がみかん特有の甘酸っぱい香りとジューシーな食感が大好きです。 実際に、犬にとってのみかんは中毒成分が含まれていないため、基本的には食べさせても問題のない果物と言われています。
しかし、良かれと思ってあげたみかんが、愛犬の体調を崩す原因になってしまうこともあるのです。 人間にとっては健康に良いビタミンたっぷりのフルーツですが、犬の体格や体質によっては、与える量や部位に細心の注意を払わなければなりません。
例えば、外側の厚い皮をそのまま飲み込んでしまったらどうなるでしょうか。 あるいは、一粒をそのまま与えて喉に詰まらせてしまったら。 そんな不安を抱えている飼い主さんのために、この記事では犬にみかんを与える際の正しいルールを分かりやすくまとめました。
愛犬の健康を守りつつ、一緒に旬の味覚を楽しむための秘訣を、これからじっくりとお話ししていきますね。 最後まで読んで、今日から安心して愛犬とみかんタイムを過ごせるようになりましょう。
この記事のポイント
- 犬にみかんを与えても大丈夫な理由とメリット
- 与えても良い適切な量とサイズ
- 外側の皮や薄皮、種を取り除くべき理由
- 子犬や老犬に与える際の注意点
- アレルギーや持病がある場合の判断基準
犬がみかんを好きな理由と健康へのメリット

- みかんの甘みと香りは多くの犬が大好き
- 水分補給とビタミンC摂取に役立つ成分
- 子犬や老犬にも与えて大丈夫?
みかんの甘みと香りは多くの犬が大好き
ワンちゃんがみかんを好きな理由は、その豊かな香りと甘みにあります。犬の嗅覚は人間よりもはるかに優れているため、みかんの皮をむいた瞬間に広がるフレッシュな柑橘系の香りは、彼らにとって非常に魅力的な刺激になるのです。
もちろん個体差はありますが、果物全般の甘みを好む傾向にある犬にとって、みかんは最高のおやつになります。シャリシャリとした独特の食感も、普段のドッグフードとは違う楽しみを与えてくれるのでしょう。
ただし、酸味が強すぎるものは苦手な子もいます。もし愛犬が初めてみかんを口にする時は、まずは少しだけ差し出してみて、反応を伺ってみてください。しっぽを振って喜ぶようなら、それはきっとお気に入りの味になった証拠ですね。
水分補給とビタミンC摂取に役立つ成分
みかんの約8割から9割は水分でできています。そのため、お水をあまり飲んでくれないワンちゃんの水分補給源として、みかんは非常に優秀な役割を果たしてくれます。特にお散歩帰りや、冬場の乾燥した室内での水分補給にはぴったりです。
また、みかんにはビタミンCが豊富に含まれています。実は、犬は自分の体内でビタミンCを合成できる動物なのですが、ストレスが多かったり、激しい運動をした後などは不足することもあります。
そんな時に補助的な栄養としてみかんを取り入れるのは良い選択です。さらに、クエン酸も含まれているため、疲労回復の効果も期待できます。美味しく食べて健康維持にも役立つなんて、まさに一石二鳥のフルーツと言えますね。
子犬や老犬にも与えて大丈夫?
子犬や老犬にみかんをあげる際は、成犬以上に慎重になる必要があります。子犬の場合は消化器官がまだ未発達なため、ほんの少しの刺激でも下痢をしてしまうことがあるからです。初めて与えるのは、消化機能が安定してくる生後半年以降が目安となります。
一方で老犬の場合は、飲み込む力が弱くなっていたり、消化液の分泌が減っていたりします。薄皮を剥いて小さくカットしてあげるのはもちろんのこと、冷えすぎたみかんはお腹を壊す原因になるので、常温に戻してからあげるのが優しさです。
また、老犬は持病を抱えていることも多いため、糖分の摂りすぎが体に障ることもあります。どちらの場合も、メインの食事に影響が出ない範囲で、ごく少量のご褒美として楽しませてあげてくださいね。
犬にみかんを与える際の注意点と適切な量

- 外側の皮に含まれる成分と誤飲の危険性
- 消化に悪い薄皮や種は必ず取り除こう
- 一日に与えていい具体的な量とサイズ
- 下痢や嘔吐などアレルギー反応に注意
- 腎臓病などの持病がある場合は獣医師に相談
- 加工品のみかんゼリーや缶詰はNG
外側の皮に含まれる成分と誤飲の危険性
みかんをあげる時、一番気をつけなければならないのが外側の厚い皮です。この皮には「ソラレン」という成分が含まれており、犬が摂取すると皮膚炎を起こしたり、嘔吐の原因になったりすることがあります。
また、皮に含まれる精油成分の「リモネン」も、犬の皮膚や粘膜には刺激が強すぎることがあります。何より、あの硬い皮をそのまま食べてしまうと、喉に詰まらせたり、腸閉塞を引き起こしたりするリスクがあるため非常に危険です。
ゴミ箱に捨てた皮を愛犬が悪戯して食べてしまわないよう、後片付けもしっかり行いましょう。もし万が一、大量の皮を食べてしまった場合は、すぐに動物病院に連絡して指示を仰ぐようにしてくださいね。
参考:hotto.me
消化に悪い薄皮や種は必ず取り除こう
私たちが普段そのまま食べている薄皮(じょうのう膜)ですが、犬にとってはかなり消化しにくい部位になります。犬の胃腸は食物繊維の塊である膜を分解するのが苦手なので、そのまま排泄されてしまうか、お腹の中でガスが溜まる原因になってしまいます。
また、みかんの種類によっては種が入っていることもありますよね。小さな種であっても、犬の消化管を傷つけたり、喉に引っかかったりする可能性があります。そのため、愛犬にみかんをあげる時は、必ず薄皮を丁寧に剥いて、中の果肉だけを取り出すようにしましょう。
一手間かかりますが、この作業が愛犬の安全を守ります。果肉だけをさらに小さくほぐしてあげれば、噛む力の弱いワンちゃんでも安心してジューシーな味わいを楽しむことができますよ。
参考:ワンコnowa
一日に与えていい具体的な量とサイズ
みかんが大好きな愛犬を見ると、ついついたくさんあげたくなってしまいますが、適量を守ることが大切です。目安としては、超小型犬や小型犬なら一房の半分から1房程度、中型犬なら1房から2房、大型犬でも3房程度にとどめておきましょう。
みかんは糖分もしっかり含まれているため、食べ過ぎると肥満の原因になります。また、水分が多いため与えすぎると便がゆるくなってしまうこともよくあります。
あくまで「おやつ」の範囲、つまり一日の必要カロリーの10パーセント以内というルールを忘れないでください。愛犬の体格に合わせたサイズにカットして、飼い主さんの手から少しずつ与えることで、コミュニケーションの道具として活用するのがベストですね。
下痢や嘔吐などアレルギー反応に注意
どんな食べ物でもそうですが、みかんに対してアレルギー反応を示す犬もいます。初めてみかんを食べさせた後は、数時間は愛犬の様子をよく観察してあげてください。
もし、食べた後に体を痒がったり、目の周りが赤くなったり、下痢や嘔吐をしたりする場合は、みかんが体に合っていない可能性があります。また、皮膚に湿疹が出るなどの症状が見られることもあります。
こうした異変を感じたら、すぐに与えるのを中止しましょう。たとえ少量であっても、体質に合わなければ愛犬にとっては苦痛になってしまいます。初めての時は「ほんの一口」からスタートして、慎重に相性を確かめてあげることが、優しい飼い主さんの役割です。
腎臓病などの持病がある場合は獣医師に相談
みかんにはカリウムという成分が含まれています。健康な犬であれば余分なカリウムは尿として排出されますが、腎臓の機能が低下しているワンちゃんにとっては、心臓や体に負担をかける原因になることがあります。
また、糖尿病を患っている場合も、みかんに含まれる果糖が血糖値に影響を与えるため注意が必要です。持病がある愛犬に新しい食べ物を与える時は、自己判断せず、必ずかかりつけの獣医師の先生に相談するようにしましょう。
「これくらいなら大丈夫だろう」という油断が、病状を悪化させてしまうこともあります。先生に相談して「これくらいの量ならOK」という具体的なアドバイスをもらえれば、飼い主さんも心置きなく愛犬と旬の味覚を楽しめますよね。
加工品のみかんゼリーや缶詰はNG
人間用のみかんの缶詰やゼリー、ジュースなどは、生の果実とは全くの別物と考えてください。これらの加工品には、保存性を高めたり味を良くしたりするために、大量の砂糖や添加物が使われています。
犬にとってこれほどの高糖分な食べ物は、肥満や虫歯だけでなく、糖尿病のリスクを急激に高めることになります。また、ゼリーに含まれる人工甘味料(キシリトールなど)は、犬にとって猛毒となる場合があり、命に関わる危険性すらあります。
「みかんが入っているから大丈夫」と思い込まず、必ず新鮮な生の果物を与えるようにしてください。愛犬の健康を第一に考えるなら、私たちが食べている加工品を安易に分けるのは我慢しましょうね。
総括:犬がみかんを好きでも守るべきルール

大好きな飼い主さんと一緒に、美味しいみかんを共有できる時間は、ワンちゃんにとっても至福のひとときです。 しかし、その幸せを守るためには、私たち人間が正しい知識を持ってコントロールしてあげることが欠かせません。 最後に、この記事でお伝えした重要なポイントをもう一度おさらいしておきましょう。
- 犬にみかんをあげる際は、外側の皮、薄皮、種を完全に取り除く
- 与える量は、小型犬なら1房の半分から1房程度を目安にする
- 水分とビタミンCが豊富だが、食べ過ぎは肥満や下痢の原因になる
- 子犬や老犬、持病がある犬にはさらに慎重な配慮が必要
- 初めての時は少量からスタートし、アレルギー反応がないか確認する
- 人間用の缶詰やゼリーなどの加工品は、糖分が多すぎるため絶対に与えない
いかがでしたでしょうか。 犬はみかんが好きな子が多いですが、それは飼い主さんが安全に配慮してくれているからこそ楽しめる「ご馳走」なのです。
皮をむく一手間、種を取り出す優しさが、愛犬の健康な毎日を作ります。 冬の団らんのひととき、ルールを守って、ぜひ大好きな愛犬と一緒にジューシーなみかんを堪能してくださいね。
もし、この記事を読んで「もっと詳しく知りたい!」と思った方は、ぜひ他の果物についての注意点もチェックしてみてください。 愛犬との食生活が、より豊かで安全なものになるよう応援しています。
