ふわふわの白い毛に包まれたサモエドとグレートピレニーズ。どちらも美しく魅力的な犬種ですが、「見た目が似ていて違いがわからない」と思う方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、サモエドとグレートピレニーズは体格・性格・役割に明確な違いがあります。 サモエドは人懐っこく社交的、一方でグレートピレニーズは落ち着きがあり警戒心が強め。さらに、顔つきや毛質にも特徴があり、見分けるポイントを押さえれば間違えることはありません。
本記事では、体格や外見、性格の違いを詳しく解説し、初心者にもわかりやすく見分け方を紹介します。どちらの犬種が自分に合っているか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
- サモエドとグレートピレニーズの体格の違い
- サモエドとグレートピレニーズの性格の違い
- サモエドとグレートピレニーズの毛並みの違い
- サモエドとグレートピレニーズの顔立ちの違い
- 初心者におすすめなのはサモエド
- 慣れている人におすすめなのはグレートピレニーズ
- 多頭飼いにおすすめなのはサモエド
サモエドとグレートピレニーズの体格や外見の違い

- 体重と大きさの違い
- 毛質や毛色の違い
- 顔立ちや耳の形の違い
体重と大きさの違い
サモエドは中型犬、グレートピレニーズは大型犬として分類され、体格に違いがあります。
まず、体重を比較すると、サモエドは20~30kg程度で、比較的コンパクトな体格をしています。一方、グレートピレニーズは45~60kgにもなり、サモエドの倍近い重さがあります。
体高(地面から肩までの高さ)も異なります。サモエドは50~60cmほどですが、グレートピレニーズは65~80cmに達することが多く、より堂々とした印象を与えます。
この違いは、もともとの役割によるものです。サモエドはシベリアの厳しい環境でトナカイの番をする犬として活躍し、機敏に動ける体型をしています。一方、グレートピレニーズはフランスで羊を守るために飼われていたため、より大きく、力強い体格になったのです。
毛質や毛色の違い
サモエドとグレートピレニーズはどちらも白くてふわふわの毛を持っていますが、毛質には違いがあります。
サモエドの毛は、柔らかくて厚みがあり、やや波打ったような質感が特徴です。寒冷地で暮らしてきた犬種なので、冷たい空気を防ぐために密集した二重構造の毛を持っています。また、「サモエドスマイル」と呼ばれる愛らしい表情を引き立てるふわふわの顔まわりの毛も特徴的です。
一方、グレートピレニーズの毛はサラサラとした直毛に近く、やや硬めです。こちらも二重構造になっていますが、サモエドほど厚くはなく、雪山での作業よりも放牧地での警備に適した毛質になっています。
毛色にも違いがあり、サモエドは基本的に純白のみですが、グレートピレニーズは耳裏やしっぽの付け根、頭部などにベージュやグレーの模様が入ることがあります。個体によって色や色の表れる場所が異なるため、これもグレートピレニーズの特徴の一つになっています。
顔立ちや耳の形の違い
サモエドとグレートピレニーズは、顔の印象にも大きな違いがあります。
まず、サモエドは丸みを帯びた優しい顔立ちをしており、目がややつり上がっているため、いつも微笑んでいるように見えます。「サモエドスマイル」と呼ばれるこの表情は、多くの愛好家に親しまれています。また、鼻は黒く、小ぶりで引き締まった顔つきをしています。
一方、グレートピレニーズの顔はより長く、シャープな印象です。目の形もやや垂れ気味で、落ち着いた表情をしていることが多いです。また、鼻筋が通っており、全体的に堂々とした風格を持っています。
耳の形も異なります。サモエドの耳は小さめでピンと立っているのが特徴で、寒さから耳を守るために厚みがあります。対して、グレートピレニーズの耳は大きめで垂れ下がっているのが一般的です。これは、羊を警護する際に敵の音をよく聞き取るためだと言われています。
このように、顔のつくりや耳の形を見れば、サモエドとグレートピレニーズを見分けることができます。
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サモエドとグレートピレニーズの性格や飼いやすさの違い

- サモエドの性格
- グレートピレニーズの性格
- しつけのしやすさ
- 多頭飼いに向いているのはどっち?
- 初心者でも飼いやすいのはどっち?
サモエドの性格
サモエドは、明るく社交的で、人懐っこい性格をしています。家族と過ごすことが大好きで、常に誰かのそばにいたがる甘えん坊な一面があります。
もともとシベリアでトナカイの番をしたり、そりを引いたりする仕事をしていたため、協調性があり、人間との関わりを楽しむ犬種です。そのため、初対面の人や他の動物とも仲良くなりやすく、フレンドリーで愛嬌のある性格をしています。
ただし、寂しがり屋でひとりぼっちが苦手という特徴もあります。長時間の留守番が続くとストレスを感じやすいため、飼い主さんがしっかりと遊んであげることが大切です。また、元気いっぱいなので、毎日たくさん運動させてあげると喜びます。
グレートピレニーズの性格
グレートピレニーズは、落ち着きがあり、冷静で頼りがいのある性格をしています。もともとフランスで羊を守る役割を担っていたため、周囲の状況をよく観察し、慎重に行動する傾向があります。
サモエドとは対照的に、誰にでもすぐに懐くわけではなく、少し距離を置いて見守るようなタイプです。しかし、一度心を開いた相手にはとても忠実で、特に家族に対しては深い愛情を持ちます。
また、独立心が強く、自分の判断で行動することが多いのも特徴です。そのため、指示を待つよりも、自らの判断で動くことが多く、警戒心が強い一面もあります。番犬としては優れた素質を持っていますが、初対面の人や他の犬には慎重に接することが多いでしょう。
しつけのしやすさ
しつけのしやすさは、サモエドの方が比較的覚えが早く、訓練しやすいです。サモエドはもともと人と協力して働く犬だったため、飼い主の指示を聞くことに慣れています。褒められることが大好きなので、ごほうびや声かけを使ったトレーニングをすれば、楽しく学んでくれます。
一方、グレートピレニーズは自立心が強く、自分の判断で行動することが多いため、しつけには根気が必要です。「なぜその指示を聞く必要があるのか」を理解しないと、納得して動かないこともあります。そのため、信頼関係をしっかり築きながら、時間をかけて教えることが大切です。
多頭飼いに向いているのはどっち?
多頭飼いをするなら、サモエドの方が向いています。サモエドは社交的で、他の犬ともすぐに仲良くなれるため、先住犬がいる家庭でも比較的スムーズに馴染むことができます。
グレートピレニーズは慎重な性格のため、他の犬と仲良くなるまでに時間がかかることがあります。特に同じくらいの大きさの犬や、同じように警戒心の強い犬と一緒にすると、お互いに距離を取ることがあるため、相性を見極めることが大切です。
ただし、どちらの犬も子犬のうちから多くの犬と触れ合う機会を作れば、上手に付き合えるようになります。多頭飼いを考えている場合は、できるだけ早い時期に社会性を身につけさせることをおすすめします。
初心者でも飼いやすいのはどっち?
初心者におすすめなのはサモエドです。サモエドは社交的で、指示を理解しやすく、しつけもしやすいため、初めて大型犬を飼う人でも比較的扱いやすい犬種です。ただし、エネルギーがあり余っているため、毎日の運動や遊びをしっかり行うことが大切です。
グレートピレニーズは落ち着いていますが、しつけが難しく、飼い主のリーダーシップが必要になります。警戒心が強いため、適切に社会化を行わないと、来客やほかの動物に対して強く反応してしまうこともあります。そのため、初心者が飼うには少しハードルが高いかもしれません。
どちらの犬も魅力的ですが、初心者ならサモエド、経験者ならグレートピレニーズが向いているでしょう。
総括:サモエドとグレートピレニーズは体格と毛並み、顔立ちで見分けよう!

体格や外見の違い
- 体重・体高の違い
- サモエド:20~30kg、50~60cm(中型犬)
- グレートピレニーズ:45~60kg、65~80cm(大型犬)
- サモエドは機敏な体型、グレートピレニーズは力強い体型
- 毛質・毛色の違い
- サモエド:ふわふわで厚みのある毛、基本的には純白のみ
- グレートピレニーズ:サラサラの直毛、ベージュやグレーの模様が入ることも
- 顔立ち・耳の形の違い
- サモエド:丸みのある顔、小さめで立ち耳、目がつり上がって見える(サモエドスマイル)
- グレートピレニーズ:長めの顔、大きめで垂れ耳、落ち着いた表情
性格や飼いやすさの違い
- サモエドの性格
- 社交的で人懐っこく、甘えん坊
- 寂しがり屋なので留守番が苦手
- 活発で運動量が多い
- グレートピレニーズの性格
- 落ち着いていて冷静、警戒心が強い
- 自立心が強く、自分の判断で行動することが多い
- 番犬として優秀だが、初対面の人には慎重
- しつけのしやすさ
- サモエド:人の指示を聞くのが得意で、しつけしやすい
- グレートピレニーズ:自立心が強く、しつけには根気が必要
- 多頭飼いの適性
- サモエド:社交的で他の犬と仲良くなりやすい(多頭飼い向き)
- グレートピレニーズ:慎重な性格で相性次第では難しい
- 初心者でも飼いやすいのは?
- サモエドは比較的初心者向き(しつけしやすく社交的)
- グレートピレニーズは経験者向き(しつけに時間がかかる)
参考文献
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